ざっくりと言ってしまえばアフィリエイトはスキルやセンスを問われる在宅ワークの代表格で「作業」とは最も遠いところにあるビジネス形態です。
web上の独立した営業代理店(多くの場合、経費も含めたフルコミッション)のわけですから、商材の選定から始まって検索エンジン最適化や記事の作成(もしくは外注)など、全て自己責任でやらなくてはいけません。
一つでも方針を大きく失敗すると思うように利益を上げるのは難しくなります。
実は10年ほど前であればアフィリエイターそのものが少なかったため競合が緩やかで、なおかつgoogleを始めとした検索エンジンのスパム探知も甘かったため、内容の薄い記事を大量に並べるだけで生計を立てていけるような状況でした。
しかしこの数年でネットビジネスに関わってくる人も増え、ネット上のアウトソーシングによって良い記事を書けるライターがネット広告業界に大量参入しまた、検索エンジンにおける記事の有用度の判定も正確さを増してきました。
こういう経過を経てアフィリエイターのコンテンツ作成スタンスというのは180度変わりました。
上述の流れが逆になったのです。
つまり商材の選定から始まることが多かったアフィリエイターの活動の順番が逆になって
まず自分が重要だと思う記事の作成があり、次にその記事に対するアップロードやSEOがあり、最後にコンテンツに合った広告選ぶという流れになりました。
むしろこの流れの逆転はユーザーにとっては朗報であると言えます。
素直に自分が見たいコンテンツからそのコンテンツに関係のある商品に導かれるわけですから、一昔前の流れよりも不自然さは少ないと思います。
やはり先に売りたい商材が決まっていて、それに合わせて記事を作成するとなるといくら合わせて書いたとしても、どこかに不自然さが残りますから最初からこの自然な流れを目指していたgoogleのマッチング広告はやはり先見性で優れていました。
この流れに沿うならばアフリエイターもまず自分が書きたい記事ありきでそれがビジネスになるかどうかは最後の段階で考えるということになります。
例えば、釣りについての記事を書くとすると以前ならばブラックバスやヘラブナなど需要の多い記事について書くのが常道でしたが現在の流れであれば一般的な需要が少ないと思われるアオギス釣りやクチボソ釣りも書きたければ全力で書いていくことがベターです。
全力で書き上げた結果、自分が運営しているサイトが釣りだけに特化していないサイトでアオギス釣りを置く場所に困るようであればクラウドソーシングなどでその記事を必要としているニッチなサイトマスターを探して買ってもらい自分の書いたもので自分のサイトに必要なものだけを手元に残していきます。
最終的にはこの流れになってスパム系のアフィリエイターは淘汰されたようですが真面目にコンテンツを作っていたアフィリエイターにとっては真剣に記事を作成すれば必ず報酬につながるので、仕事のペースは安定してきています。
ライティング一本だと書いた記事は必ず誰かに買ってもらわなければなりませんがアフィリエイターとライターの兼業の場合は仕事の自由度はかなり広がりますのでこの流れは今後さらに加速して行くのではないかと思います。